本格焼酎のヘルシー効果
古代より薬として重宝された蒸留酒。
東洋・西洋の蒸留酒は、その初期の段階では薬として開発されてきた歴史をもっています。
西洋では、ワインを蒸留した精(スピリッツ)には生命を永らえる不思議な力があるとして、生命の水(オー・ド・ヴィ)と呼びました。
中国では、不老不死を実現した仙人になることを夢見た人々によって薬物製造のために蒸留機が使われ、蒸留酒と薬草を組み合わせた薬酒は、その延長にあるものです。
日本でも、江戸時代には焼酎は、医薬品として重宝され、産地以外では庶民に口にできるものではなく、高値で取り引きされていました。
このように、西洋・中国・日本において昔の本格焼酎は、高価な薬として取り引きされていました。
日本酒造組合中央会 出版
「本格焼酎と泡盛 ヘルシーサイエンス」より抜粋