本格焼酎のヘルシー効果
古代より薬として重宝された蒸留酒。
東洋・西洋の蒸留酒は、その初期の段階では薬として開発されてきた歴史をもっています。
西洋では、ワインを蒸留した精(スピリッツ)には生命を永らえる不思議な力があるとして、生命の水(オー・ド・ヴィ)と呼びました。
中国では、不老不死を実現した仙人になることを夢見た人々によって薬物製造のために蒸留機が使われ、蒸留酒と薬草を組み合わせた薬酒は、その延長にあるものです。
日本でも、江戸時代には焼酎は、医薬品として重宝され、産地以外では庶民に口にできるものではなく、高値で取り引きされていました。
このように、西洋・中国・日本において昔の本格焼酎は、高価な薬として取り引きされていました。
日本酒造組合中央会 出版
「本格焼酎と泡盛 ヘルシーサイエンス」より抜粋
本格焼酎のヘルシー効果
ヘルシー効果は、科学的に検証されています。
世界の蒸留酒は、アルコール度の高さゆえに敬遠され現在に至っていますが、日本の本格焼酎は進化し、世界に先駆けて低濃度でおいしい健康的な蒸留酒となりました。
その後も研究は進み、本格焼酎の効用についての科学的な研究成果が数々発表されています。
≪主な研究成果≫
●「本格焼酎には、血栓溶解や血管に働く効能成分がある。」
1988年 英国の医学雑誌に発表
倉敷芸術科学大学産業技術学部 須見洋行教授
●「善玉コレステロールを増やし、心筋梗塞や動脈硬化の進行を抑える。」
国立水俣病総合研究センター 滝澤行雄所長
●「気分転換、ストレス解消、肥満防止に最適。」
日本相撲協会診療所内科 林盈六内科医長
●「糖尿病やガンにも効果が期待できる。」
国立長寿医療研究センター疫学研究部 下方浩史部長
●「脳を刺激し、感情をコントロールする伝達物質を生産する。」
浜松医科大学 高田明和教授
日本酒造組合中央会 出版
「本格焼酎と泡盛 ヘルシーサイエンス」より抜粋
本格焼酎のヘルシー効果
何にもまして、飲酒体験を通じて広がった健康効果。
本格焼酎の健康性については、各分野の専門家によって研究の成果が発表されていますが、それ以前より健康性は誰が宣伝するものでもなく、愛飲者の実際の飲酒体験を通して、自然に生まれ伝わっていったところが昨今の健康ブームとは異なるところです。
この健康性のポイントは、本格焼酎ならではの飲酒スタイルにあります。
ロック・お湯割り・水割りなどお好みのスタイルで飲め、肉・魚・野菜なんでも合い、薄めても味は薄まらない芳醇な味わい、酔いに応じて自在にアルコール度を調整できる自由さ。
そこには本格焼酎メーカーの知恵と執念が隠されています。
日本酒造組合中央会 出版
「本格焼酎と泡盛 ヘルシーサイエンス」より抜粋